こどもなりの調整

何回かこれまでの暮しで転出を経験したが、これはわたしが8歳まで暮らした、とある街での想い出です。
近所に大きな神社があり、冬場を除き、季節ごとに催しがおこなわれていた。
日常の家計からほんの一時であっても逃げ出せることが嬉しくて一家の付き添いが無くても独りでよく出かけていた。
かなり広い境内だったが、露店が所狭しと軒を連ね、フィルムでしか確かめる事ができなかった外国のバザールの情景と重なったことを坊や心にも覚えている。
どぎつい原色の屋台からは見も知らぬ様々な品物が並べられ、白熱灯の光源の下で自らの位置付けを主張しているように見えた。単位は坊やのポケットでも買えない金額(無論、除外もあった)ではあったが、こう多くては目移りがして参る。学院に行く前に婦人が与えてくれた硬貨がふところの中でぶれる。上限があるのだ。その反面、狙うことは無数にあると言ってよい。乏しい生活の中から捻出してくれた訓練を考えると、頂点有効な作用を考えざるを得なかった。その瞬間、多くはなかったバリエーションが調音を立てて心中で崩れた。屋台の親父の目を感じながら、ホールを一周始める。周囲と一緒だった兄と出くわす。連中に連れられて行ったのはサザエのつぼ焼きだった。知らない味わいだった。金魚すくいに、射的、わたあめ…。
最適レクリェーションができた懐かしい時代のダイアログ。http://www.beautifulstory.sakura.ne.jp/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A2/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB%E5%8F%A3%E3%82%B3%E3%83%9F%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%AA%E3%81%97.html